鳥害を受けやすい場所
人がいるからこそ、鳥にとっても
過ごしやすい場所になっている?
野生の鳥が人間の生活圏に入ってくることで発生する鳥害。小型の鳥類にとっては人間がいるからこそ天敵である大型の鳥や猛禽類を避けられるという利点があり、人工の建造物に積極的に近づいてくることも。
2、3羽程度をたまに見かける程度であれば問題は少ないかもしれませんが、次第に羽数が増えたり頻度が増したりすることで大きな鳥害に発展する可能性があります。鳥が集まりやすい場所を知り、早期に対策することで鳥害を未然に防ぎましょう。

工場・倉庫の鳥害
人の出入りがあることで天敵を避けることができ、雨風もしのぎやすい工場や倉庫は鳩や雀、ムクドリなど小型の鳥にとっては快適な空間です。営巣したり数千羽もの群れが集まるようになると鳴き声やフンの被害も相当なものです。
商品を汚される、梱包を破損させるなどの実害が出る前に、鳥が留まれる場所をなくすように鳥よけ対策すると良いでしょう。

商業施設・ショッピングモールの鳥害
看板や屋上、立体駐車場など、鳥にとって過ごしやすい場所がたくさんあります。また、植えられている木に集まる虫や人間の食べ物などエサも豊富なショッピングセンターには鳥が集まりやすいです。
大きな群れになれば鳴き声による騒音や落としていくフンの汚損被害も大きくなりますし、放っておくとお客様へ与える印象も悪くなってしまいます。

鶏舎・養豚場・牛舎の鳥害
鳥から人に感染する病気があるように、野生の鳥から鶏や豚、牛などの家畜に感染する病気もあります。
野生の鳥は有名な鳥インフルエンザをはじめ、さまざまな菌やウイルス、寄生虫などの病原体を媒介していることがあり、万が一感染した場合には甚大な被害を及ぼすことになります。
家畜である動物に接触させない・畜舎に侵入させないように対策することが必要です。

橋梁・高架下の鳥害
出入りする人が多い場所ではないため明確な被害が見えにくく、気がついたときにはたくさんの鳥が巣作りしていた、ということも起こり得ます。
大量のフンが堆積して不衛生なだけではなく、積もった鳥の糞に含まれるアンモニアや酸が鉄を腐食させて大きな事故につながったという事例もあり、早めに対策することが推奨されます。

マンション、集合住宅、ビルの鳥害
近年、非常に増えているのがマンションやアパートなどのベランダにおける鳥害です。「たまに羽休めしているな」と思って放置していると、安全な空間だと認識してねぐらや巣作りの場として居ついたり、より多くの仲間を連れてきたりすることもあります。また、ゴミ捨て場をカラスやスズメなどに散らかされるという被害も少なくありません。

一戸建て・事務所の鳥害
軒下にハトやツバメが巣を作ってしまってフンを落としたりエサの虫を食べこぼしたりするという相談が多く寄せられます。屋根や壁の隙間から建物に入り込んで住み着いたり、屋根に設置しているソーラーパネルの隙間に営巣しているケースもあります。家庭菜園の野菜や果物を食べられる、外で飼っているペットのエサを食べにくるなどの被害もあります。


ハトやスズメ、カラスにムクドリ、そしてコウモリなど、鳥害の原因となる鳥はさまざま。それぞれ生態が違うので、もたらす鳥害も効果的な防鳥対策も異なります。まずは鳥について知ることから始めましょう。

「なんとなく嫌だなぁ」という感覚や、汚損や健康被害など、鳥害の種類もさまざま。放っておくと被害が大きくなっていく可能性もあるので、早めに対策することが大切です。

鳥に付いている寄生虫やフンが原因となる病気はもちろん、鳥インフルエンザやオウム病のように鳥から人に感染する病気もあるのです。「実害はないから」と放置しておくと大変なことになるかも…?

人間の生活圏には外敵を避けやすい、巣を作りやすいなどの理由から鳥害を受けやすい場所があります。鳥の習性を知り、事前に備えておくことで鳥害を未然に防ぎましょう。